やりがいもあって充実してそうな美容師の仕事。
でも実際は大変な思いをしている人も多いようです。
ここではそんな人達の話をまとめてみることにしました。

アシスタント時代はとにかく大変。

美容師になるとみんな最初はアシスタントから始まりますよね。
一番先の出勤して掃除と準備、営業中も早く技術と接客方法を習得したいから休憩取るよりも頑張って働いて営業後もモデルハントして練習、ガッツがあれば営業前にも練習ととにかく時間がありません。
美容師ですからおしゃれしたくても給料は安いしなかなかそっちまで手がまわらず就業後のバイトやカドローンに苦しんでいる人も少なくありません。
よほどやる気がないと憧れと現実のギャップに辞めてしまう人はかなりいるようです。

給料が安い。

アシスタント時代を経てスタイリストになったからといって、美容師の給料は他業種と比べると全体的にまだまだ安いのが現状です。
同年代の友達と比べると、ボーナスの無い店も多く年収もぐんと下がります。
いくら好きで始めた仕事とはいえ厳しい問題ですよね。努力が実を結んで売り上げが上がり、トップスタイリストやディレックターに昇進出来れば報酬も上がりますが、労働時間や食事もろくに取れない環境の中での昇格ですから本当に楽しくないとやっていけない世界ですよね。

身体のトラブル。

まず最初に直面するのが手荒れが酷くて辛いという事態ですね。
パーマやヘアカラーなど薬品を使うことも多く、その上シャンプーで手指の皮脂を奪われそのままドライヤーで乾燥させるのですから状態が良くなるはずありません。
見た目も美しくないですしこの段階でやむなく辞めてしまう人も大勢います。
そして無理な体勢での施術により腰痛を患う人も。職業病ですから簡単に治せるものでもありません。あまり重いものを持つイメージはありませんが、業務用のシャンプー剤やヘアスプレーなどの入ったダンボールや掃除の時に動かす重い椅子など重労働も少なくありませんよね。

休日が少なく長時間労働。

美容師の仕事は、アシスタントの時代だけではなくいつまでも新しい技術やセンスを磨く努力をしていかなければなりませんよね。
アシスタントの時は練習台としてのモデルハントや、中には撮影なんかのお手伝いに駆り出されることもあります。
スタイリストになっても新しい技術の講習会に行ったりサロンの広報のための撮影用のモデル探しや撮影、ヘアーショー、そして後輩たちの指導と営業外にやることが山ほどあって本当に休める休日は少なくなってしまいますし、労働時間も他業種と比べても長くなってしまいますよね。
土日祝日もほとんど休めませんから友達や家族とも休みを合わせられません。

美容師に対して恋愛感情を持つお客様。

異性、同性、男女関わらず美容師に対して恋愛感情を持つお客様への接客に頭を悩ますことも美容師にとってはストレスになるということも良く耳にしますね。
お客様には皆平等に接するというのが基本ではあるものの、千差万別ですし丁寧な接客のつもりでも相手がそういう感情を抱いてしまったら仕方がないこともあります。
面倒なことにならないためにもお客様との距離感をしっかりとっていくことが大事ですよね。

人間関係。

閉鎖的な空間での人間関係はとても複雑です。
教育システムのしっかりしているサロンばかりではありませんから雑用ばっかりでいつまでたっても教えてもらえないことや、競争相手に足を引っ張られること、フリー客の振り分けの不平等、オーナーの独裁で話をなかなか聞いてもらえないなど、頑張ろうと思っても心が折れるような要因が美容師には山ほどありますよね
どんなタイプのお客様にも合わせた接客も求められます。
誠意を持って接客していても相手にうまく伝わっていなかったり、相手の機嫌が悪かったりとなかなか完璧にこなすのは至難の技です。
美容師が一番苦労するのが人間関係のようです。