ベンチャーと大手の違い (やばすぎる現実・・・)
人間関係の悪化や、会社の将来に対する不安から、転職を考える人も多いのではないでしょうか。
転職するときには、どのような企業を希望するのか、ということを決める必要があるのですが、「ベンチャーと大手にはどんな違いがあるのだろう?」と悩まれる方が多いのではないでしょうか?この記事では、ベンチャーと大手の違いについて解説します。ベンチャー・大手におすすめの転職エージェントなどもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
ベンチャー企業と大手企業|それぞれの特徴
ベンチャーと大手の違いを把握するには、それぞれにある特徴から理解することが大切です。ここからは、ベンチャーと大手のそれぞれの特徴や違いについてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
ベンチャー企業の特徴
ベンチャーとは、独自のアイデアや技術を基盤にして、新しいサービス・ビジネスを展開している企業を指します。新興企業やスタートアップ企業と同じ意味で使われることが多く、主に成長過程にある企業がベンチャーと言われています。
また、ベンチャーの企業規模は定められていません。中小企業と同じ規模なことが多く、「中小企業のベンチャー企業」は多く存在します。
もともとベンチャー企業として創業し、成果を伸ばしてきた代表的な企業は、「楽天・サイバーエージェント・グリー」などが挙げられます。
大手企業の特徴
大手は「大企業」と間違われることが多いのですが、大手と大企業の定義は別になります。
大手とは、業界の中で規模や知名度においてトップクラスになる企業のことを指し、業界に関連して「〇〇業界の大手」と言った使い方をすることが多いです。
大企業は、明確に従業員数や資本金などが定められています。つまり「大手=大企業」ということではありません。
各業界で大手と言われている企業は下記の通りです。
「保険業界」
・日本生命
・かんぽ生命
「スーパー業界」
・イオン
・セブン&アイHD
「警備業界」
・セコム
・ALSOK
たとえ中小企業よりも規模が大きい企業であっても、業界内で規模や知名度が低ければ、大手とは言えません。大手と大企業の違いには注意しておきましょう。
ベンチャー企業と大手企業の違い
「〇〇だから大手」「〇〇はベンチャー」という定義付けた考え方をすることは難しいです。しかし、その企業で働いていくうえで、ベンチャーと大手にある違いは、いくつかあります。
転職を考えている方は、ベンチャーと大手の違いを把握しておく必要があり、違いを把握していないと「思っていた企業ではなかった」と後悔してしまう可能性が高くなるので、下記からそれぞれの違いを参考にしてみてください。
キャリアアップの仕方
企業にとって評価基準は異なりますが、ベンチャーと大手の違いとして、キャリアアップの仕方が挙げられます。ベンチャーは「経験よりも結果」と考えることが多いため、若いうちでもしっかりと結果を残せば、キャリアアップすることが可能です。実際にベンチャーでは、20代で役職に就いている方も多く、自分よりも年上の部下を持っているケースもあります。
反対に、大手は「結果よりも経験」と考える傾向があり、年功序列制が残っている企業が多いです。会社の中で優秀な結果を残しても、若いうちのキャリアアップできないです。
「ベンチャーが正しい」「大手が間違っている」ということはありませんが、両者にはキャリアアップの違いがあります。
仕事の裁量
キャリアアップの仕方につながる違いとして、仕事の裁量が挙げられます。
裁量とは、自分の考えで判断し、処理することを指します。
ベンチャーでは、個人に任せられる仕事の裁量が大きく、1つの仕事に対する責任も大きくなります。その分、結果が残しやすく、キャリアアップしやすいことにつながります。
反対に、大手は個人の裁量は小さく、常に上司の判断で行動しなければいけないケースが多いです。また、部署内の人数が多いということもあり、結果を残しにくい環境になっています。
人それぞれ仕事に対する考え方は異なると思うので、裁量に違いがあることは把握しておくことが大切です。
社会的信用の高さ
大手は東証一部に上場していたり、全国展開していたりするため、一般的な知名度が高いです。
反対にベンチャーは全国展開しておらず、設立して間もないことが多いため、一般的な知名度が低いです。この知名度の差から、社会的信用の高さにも違いが生まれています。
例えば、大手自動車メーカー「トヨタ」で勤務している人と、名前も聞いたことがないベンチャー企業に勤務している人では、どちらの方が信用できるでしょうか。
多くの方が「トヨタ」に勤務している人と答えるでしょう。社会人にとって社会的信用が必要かどうかは人によりますが、高いに越したことはないです。
ベンチャーと大手で大きく違うのは「福利厚生」である
ベンチャーと大手の違いをいくつかお伝えしましたが、大きく違うのは「福利厚生」になります。大手は福利厚生が充実していて、ベンチャーは充実していないケースが多いです。
転職を考えている方にとって、福利厚生の違いは事前に抑えておきたいことになるので、大手に設けられていて、ベンチャーには設けられていないことが多い福利厚生をいくつかご紹介します。
教育・研修制度
ベンチャーで設けられていないことが多いのが、教育・研修制度です。
「教育・研修をやっている時間があるなら、売上をあげよう」と考えているベンチャーが多く、「働きながら学ぶ」というスタイルをとっている企業がほとんどです。
そのためベンチャーに転職後は分からないことだらけで、仕事が終わってから自分で勉強する時間を作ることになるでしょう。反対に、大手の教育・研修制度は質・量・種類のどこをとっても充実しています。
教育・研修を専門にしている部署や子会社を持っていて、教育・研修を受けながらお金をもらうことができます。そして、専門的な外部のセミナーや講座を無料で受講できるような福利厚生を設けている企業もあり、転職後の負担を軽減することが可能です。
研修・教育に関することはこちらの記事を参考にしてみてください。
「研修とは? 目的や課題、種類と特徴、メリットやデメリット、開催の流れ、服装や報告書の書き方、助成金について」
有給休暇・特別休暇・育児休暇
法律で定められている休暇制度を守れていない会社は多いのですが、大手は休暇の権利がしっかりと守られています。大手は有給休暇の消費率100%を誇っている企業が多く、育児休暇や介護休暇、出産休暇などの特別休暇も豊富に設けられています。
しかし、ベンチャーは法律で定められている休暇制度を守られていないことがあります。
もちろん、法律を守っているベンチャー企業もありますが、大手と比較すると、特別休暇や有給休暇の消費率が低いです。出産や育児に関する休暇制度が設けられていないことは、働くうえでマイナスなことになるでしょう。
休暇に関することはこちらの記事を参考にしてみてください。
「特別休暇は福利厚生の一種!企業側のメリットと社内運用時の注意点」
ボーナス・手当
大手では会社の利益に関係なく、毎年ボーナスが支給されます。数億円の赤字が出ても、しっかりとボーナスが支給されて、ボーナス額が減ることもありません。
一方、ベンチャーは会社の利益によってボーナスの有無が決まったり、支給される金額が変動したりします。また、大手とベンチャーでは、ボーナスの支給回数にも違いがあります。そして、大手はボーナス以外にも、毎月さまざまな手当が支給されます。
例えば、「家族手当・家賃手当・通勤手当・皆勤手当」などが挙げられて、人によっては月に5万円以上の手当を受け取っている場合があります。ベンチャーは大手ほどの資産を持っていないことが多いので、法律で定められている手当以外は支給されないことが多いです。
社員寮・社宅
大手は社員寮や社宅など、住宅に関する福利厚生がとても充実しています。
住宅手当が全く出ない企業もある中で、大手は家賃の半分以上を負担してくれることがあり、住宅に関する支払いを最小限まで抑えることが可能です。また、社員寮や社宅は、会社の近くに設けられていることが多いため、通勤する時間が短いということも考えられます。
一方、ベンチャーは社員寮や社宅が設けられていることは低く、住宅手当が支給される可能性も低いです。社員寮や社宅が設けられていないことで、住宅に関する自由度は高いですが、金銭面のことを考えると住宅に関する福利厚生は充実していた方が良いでしょう。
社員寮・社宅に関することはこちらの記事を参考にしてみてください。
「社宅と寮の違いとそれぞれのメリットを解説」
ベンチャーと大手はどちらの方が転職しやすい?
ベンチャーと大手、どちらに転職しようか悩んでいる方は、「どちらの方が転職しやすいのだろう?」と気になることがあるでしょう。
結論からお伝えすると、大手の方が転職難易度が高いです。
その理由としては、求める人物像に違いがあるからです。大手では「即戦力で働ける人材」を求めるため、求人に応募する条件として職務経歴を問われることがあります。
例えば、大手証券会社に転職するには、「証券外務員の資格が必須」と定められています。大手の中途採用求人は、応募することすら難しいので、ベンチャーよりも転職難易度が高いです。
ベンチャーでは「とにかく人手を確保したい」と考えるケースが多いので、職務経験は問われず、誰でも応募できます。また、大手よりもベンチャーの方が転職先として人気がないので、転職難易度が高くないと考えることもできるでしょう。
ただし、最も大切なことは、転職者の人柄やスキルになるので、採用担当者に「魅力的な人材」と思わせることができる人であれば、ベンチャーでも大手でも転職することが可能です。
ベンチャーへの転職におすすめの転職エージェント
ベンチャーへの転職を成功させるには、転職エージェントでサポートを受けることが大切です。
ベンチャーへの転職におすすめの転職エージェントを2社ご紹介するので、「ベンチャーへ転職したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
プロコミット
プロコミットは、「株式会社プロコミット」が運営しているベンチャー企業や、スタートアップ企業に特化した転職エージェントです。2005年より、ベンチャー・スタートアップ企業の求人を中心に取り扱っているため、求人数が豊富です。実際にプロコミットが取り扱っている企業は、「メルカリ・JINS・UUUM・LIMEX」などが挙げられます。また、ベンチャー・スタートアップ企業が求める人物像を理解して求人を紹介するため、高い転職成功率を誇ります。
そして、プロコミットでは退職に関するサポートや、転職後のカウンセリングなどにも対応しているため、転職に対する不安を払拭することが可能です。
プロコミット公式サイト:https://www.procommit.co.jp
Geekly
Geeklyは「株式会社Geekly」が運営しているベンチャー企業に強い転職エージェントです。
エンジニア・クリエーター・ゲーム・営業の求人を中心に取り扱っていて、ITに関するベンチャー企業の求人が多いです。実際に取り扱っているベンチャー企業は、「Cygames・DMM・SIGNNATE」などが挙げられます。Geeklyでは、一般公開されていない非公開求人を1万件以上取り扱っていて、他の転職エージェントでは取り扱っていない求人が多いです。
また、年収アップ率は75%を誇るため、企業との交渉力が高いことも伺えます。
GeeklyはITに関する求人が多いので、「IT業界のベンチャーに転職したい」という方におすすめできる転職エージェントです。
Geekly公式サイト:https://www.geekly.co.jp
大手への転職におすすめの転職エージェント
上記でお伝えした通り、大手はベンチャーよりも転職難易度が高いので、転職エージェントでサポートを受けることは必須です。大手への転職におすすめの転職エージェントを2社ご紹介するので、大手への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
doda
dodaは「パーソルキャリア株式会社」が運営している業界最大級の転職エージェントです。600万人以上の登録者を誇り、取り扱っている求人は10万件を超えています。
これほどの求人数を誇る転職エージェントは少なく、dodaでは希望する企業の求人を見つけられる可能性が高いです。
また、大手の転職に特化しているわけではありませんが、業界最大級の転職エージェントということもあり、さまざまな業界の大手企業の求人を取り扱っています。そして、転職に関するサポート体制が充実しているので、大手企業へ転職できる可能性が高くなります。
doda公式サイト:https://doda.jp
マイナビエージェント
マイナビエージェントは大手人材紹介会社「株式会社マイナビ」が運営している転職エージェントです。20代から高い人気を誇る転職エージェントで、登録者の80%を34歳までが占めています。
doda同様に、大手企業の転職に特化しているわけではないのですが、マイナビが運営しているため、大手企業の求人を多数取り扱っています。
そして、マイナビエージェントでは、業界に精通しているキャリアアドバイザーが在籍しているため、業界ならではのサポートを受けることができます。
業界に関するサポートを受けられることは、マイナビエージェントの強みです。20代で大手企業への転職を希望している方には、マイナビエージェントをおすすめします。
マイナビエージェント公式サイト:https://mynavi-agent.jp
まとめ
この記事では、ベンチャーと大手の違いについてお伝えしました。この記事でのポイントは以下です。
・ベンチャーは革新的で新しいビジネスモデルを展開している
・大手よりもベンチャー方がキャリアアップしやすい
・大手に転職することで社会的な信用が高くなる
・ベンチャーよりも大手の方が圧倒的に福利厚生が充実している
・ベンチャーは教育や休暇、住宅に関する福利厚生が手薄い
・大手の方が転職難易度が高い
・転職を成功させるには転職エージェントの活用が大切
ベンチャーと大手には、さまざまな違いがありますが、転職を希望している方が把握すべき違いは「福利厚生」です。福利厚生はベンチャーよりも大手の方が充実していて、働きやすさが異なります。
ベンチャーと大手、どちらが正しいということはありませんが、転職先に福利厚生を重要視する方は、大手企業への転職をおすすめします。
この記事でお伝えした内容を参考にして、ベンチャーか大手、どちらに転職するのか決めてみてください。
大手とはちょっと違いますが、最近では夜職や同一性障害のかたの転職を支援する昼職転職パークというサイトもあるようです。mixiでも話されています。